「七福神巡りにいきたいけれど、巡る順番や七福神の並べ方でご利益に違いはあるの?」
七つの幸福をもたらすとして知られている七福神。
七福神巡りにいきたいけれど、巡る順番や七福神の並べ方で得られるご利益は変わるのか、場合によってはご利益を得られないのではないかと不安になりますよね。
- 七福神それぞれの名前や得られるご利益はどんなものか?
- 七福神巡りの順番は?回る順番によって得られる利益は違う?
- 七福神を並べるときに注意することは?
など、七福神巡りについて気になることも多いでしょう。
そういうわけで今回は『七福神の順番』や『七福神巡りの前に知るべき並べ方やご利益』について解説していきます。
目次
七福神の順番とは?七福神巡りの前に知るべき名前とご利益!

七福神の順番は以下の通りです。
- 大黒天
- 恵比寿天
- 毘沙門天
- 弁財天
- 布袋尊
- 寿老人
- 福禄寿
一般的には歴史の順番で並べられることが多いのですが、実際のところ、七福神の正式な順番は決まっていないんですね。
ですから実際に七福神を巡るときは、好きな順番で回っても大丈夫です。
とはいえ七福神巡りをする前にそれぞれの神様の名前とご利益は最低限知っておくべきでしょう。
名前やご利益を知らずに七福神巡りをするのは失礼にあたります。
そういうわけでここからは七福神それぞれの名前とご利益についてご紹介していきます!
大黒天(だいこくてん)の特徴やご利益は?
大黒天は、七つの宝が入った袋で人々の苦労を吸い取ってくれる神様です。
そのほか、以下のような特徴があります。
- 頭巾をかぶっている。
- 左肩に福袋を持っている。
- 右手に打ち出の小槌を持っている。
- 米俵の上に立っている。
大黒天が左肩に持っている福袋は財宝、右手に持っている打ち出の小槌は富、足の下にある米俵は豊作を意味しています。
そのため金運や商売繁盛などのご利益が期待できるでしょう。
寿老人(じゅろうじん)の特徴やご利益は?
寿老人は、巻物や桃を手にして微笑んでいるのが印象的な神様です。
そのほか、以下のような特徴があります。
- 長いヒゲがある。
- 右手に杖を持っている。
- 左手に巻物を持っている。
- 頭がとても長い。
一説によると、寿老人のモデルになった人は1,500歳の長寿だったとの言い伝えが。
そのため寿老人は健康面で長寿や厄払いなど身体の健全にまつわるご利益があるとされています。
そのほか諸病平癒、家庭円満などのご利益も期待できるでしょう。
毘沙門天(びしゃもんてん)の特徴やご利益は?
毘沙門天は、もともとインドの北の方角を守っていたので、武士のような見た目をしています。
そのほかの特徴は以下の通りです。
- 右手に宝棒(ほうぼう)を持っている。
- 左手に宝塔(ほうとう)を持っている。
- 顔に迫力がある。
- 武装している。
毘沙門天は以下のとおり、10種類の福が得られると言われています。
- 尽きることのない福
- みんなから愛される福
- 知恵により物事を正しく判断する福
- 長生きする福
- 周囲の信頼に恵まれる福
- 勝負事に勝つ福
- 田畑を豊作に導く福
- 家業が成功する福
- 良い教えを学ぶ福
- 悟りを得られる福
七福神の中でもこれほどの数の福を得られる神様は毘沙門天だけです。
財福の神なので、主なご利益は金運アップや開運、商売繁盛など、お金に関するものが多くなっています。
弁財天(べんざいてん)の特徴やご利益は?
弁財天は、蛇の体に人間の顔を持つ神様です。
「宇賀神(うがじん)」と呼ばれる白蛇の神様と結びついたと言われています。
そのほかの特徴は以下の通りです。
- 七福神の中で唯一の女性。
- 頭の上に白蛇を乗せている。
- 鳥居がついた冠をかぶっている。
- 両手で琵琶という弦楽器を持っている。
弁財天は、琵琶を持っている神様なので、音楽や芸術に関するご利益があるとされています。
子孫繁栄や技芸上達や長寿などのご利益も。
また、名前に「財」の漢字が使われている通り、財運を上げるご利益もあります。
福禄寿の特徴やご利益は?
福禄寿は、中国の仙人がモチーフの神様です。
幸福をもたらす南極星(老人星)の化身で、年齢が1000歳を超えているといわれています。
そのほかの特徴は以下の通りです。
- 頭が長い
- ヒゲが長い。
- 右手に杖を持っている。
- 左手に巻物を持っている。
福禄寿は、とても頭が大きく知恵があるので、学力向上のご利益があるとされています。
また、「福禄寿」の漢字一文字ずつにも以下のような意味が。
- 「福」は子孫繁栄を意味しているため、安産や子宝に恵まれる。
- 「禄」は財産や身分を意味しているため、金運に恵まれる。
- 「寿」は文字通り長寿を意味しているため、健康的な生活を送って長生きできる。
「幸福」「財産」「長寿」を叶えてくださる神様といえるでしょう。
布袋尊(ほていそん)の特徴やご利益は?
布袋尊は、いつも大きな布の袋を持っていたことからこの名前がつけられました。
以下のような特徴があります。
- お腹がまるまると膨らんでいる。
- 右手に扇子を持っている。
- 左手に大きな袋を持っている。
- 両方の耳たぶが長い
布袋尊は無病息災や商売繁盛、夫婦円満などのご利益があると言われています。
「財宝賦与の神」としても知られているので、金運アップのご利益も期待できるでしょう。
また、布袋尊が持つ袋は、度量の広さや心の大きさを表していると言われています。
かなり大きな袋なので心の広い神様として知られていますが、一説によるとこの袋は「堪忍袋」であり、「堪忍袋の緒が切れる」の語源につながったとのこと。
これほどに大きな袋がはち切れるほどに大変なことが起こった様子を表現しています。
恵比寿天(えびすてん)の特徴とご利益は?
恵比寿天は、漁業や農業にもご利益をもたらす神様です。
見た目は以下のような特徴があります。
- 右手に釣竿を持っている。
- 左手に釣り上げた鯛を脇にかかえている。
- 膝上に足を乗せている。
- 烏帽子をかぶっている。
恵比寿天は商業の神様なので、商売繁盛・金運アップのご利益があるとされています。
また、見た目の通り、恵比寿天と釣りには深い関わりが。
そのため漁業の神様として信仰され、大漁追福のご利益があるともいわれていました。
そのほか交通安全の神様でもあるため、「庶民救済の神」と言われています。
七福神巡りの順番とは?七福神巡りはいつまでに行うといい?

七福神を巡る順番にルールはありません。
ですからご利益を受けたい神様のところから順番に巡ると良いでしょう。
商売繁盛や五穀豊穣のご利益を受けたいなら恵比寿天から、健康面で長寿や厄払いなど身体健全のご利益を受けたいなら寿老人から巡ると良いです。
ひとつめは、自宅に近い七福神から反時計回りに見て2番目の七福神から巡り、最後に1番目の七福神になるように巡る説です。
ふたつめは、七福神を祀られている神社や仏閣が推奨する順番で巡る説。
このように順番が決められている場合は、その通りに巡るのが望ましいでしょう。
最近では神社独自で七福神巡りのコースが作られていることも多いので、ホームページなどで順番をチェックしてみてください。
七福神巡りはいつまでに行うといい?
七福神巡りはいつ行っても構いません。
ただし「いつ」と特定しないと巡り忘れることが多いため、特定の期間を設けている神社も多いです。
一般的には正月の7日までですが、1月15日までの場所もあります。
決められた期間しか巡れないところもあるので、行きたい場所の七福神巡りの期間がいつなのか、事前に確認してからお出かけすると良いでしょう。
神棚で七福神の並べ方は?ご利益を授かりたい順番に並べる!

七福神の並べ方は特に決まりがないので、ご利益を授かりたい順番に並べましょう。
ご利益を授かりたい順に、向かって左から並べていきます。
そのため、基本的な並べ方も決められています。
その並べ方をする場合は、左から「恵比寿天→大黒天→弁財天→毘沙門天→布袋尊→福禄寿→寿老人」の順に置いていきましょう。
基本的な並べ方をすればすべてのご利益をまんべんなく授かれます。
並び方に迷う場合やご利益をまんべんなく授かりたい場合は、この方法で並べてみてください。
まとめ

七福神の並び順や巡る順番は厳密には決まっていません。
ですからそれぞれの神様の特徴やご利益を知り、好きな神様から順番に回っていくのが良いでしょう。
ただし神社によっては巡り方が決まっていることも。
その場合はその場所の方法に従って七福神巡りをしてください。
とはいえ、どんな回り方でも「ご利益を得られない」「バチが当たる」といった心配はありません。
七福神は幸福を司る神様なので、基本的には寛容です。
あまり順番を気にしすぎず、七福神巡りを楽しみましょう。